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コンサルタントやコーチで独立しようという方が増えてます。知識やノウハウを提供する仕事は最初に大きな資金を必要としないので、リスクを抑えた独立起業には最適です。しかしその結果、似たようなサービスが乱立してしまい、仕事に結びつかないコンサルやコーチが急増しています。
年号が令和に変わり、心機一転といった感じのゴールデンウィークですね!私も新しい気分で、前から気になっていたセミナーを受講してきました。
このブログでも企業の実例を使い説明していますが、ポジショニングはビジネスを成功させる大きなポイントです。特に士業やコンサルタント、小さなベンチャー企業の場合、自社の強みが明確になると、競合との差別化ポジションも作りやすくなります。
横山さん
でも、もしたった5分で自分の強みを見つけられる方法があれば、試してみたくないですか?
この記事では簡単な質問を自分に投げかけるだけで、すぐに自分の強みを発見できる方法について説明します。いくつかの質問を自分に投げかけるだけで、思いもよらない強みが見つかりますので、是非とも最後までお読み下さい。
この記事の目次
自分では気付かない自分の強み
皆さんはご自分の強みを真剣に考えたことがありますか?またはそういった質問を真剣にしたことはありますか?
強みには現時点の強み、そして過去に培ってきた内面の強みという、二つの強みがあります。その二つを組み合わせることで、オリジナルの強みを見つけることが出来ます。
意識しないと強みは分からない
普通に仕事をしてきて、自分の強みや弱みを真剣に考えたことがある方は少ないと思います。恐らく就職や転職といった人生の転機の時に、ふと考える程度ではないでしょうか?
しかし企業や社会の中で仕事をしていると、周りの空気や社風などに流されてしまい、すぐに意識しなくなるのが普通です。そのため自分には特に強みなど無いのでは?と考えてしまう方が多いのです。
しかし期間の程度はあるにせよ仕事をしてきた方ならば、どんな方にも強みはあります。逆に言うと、強みが無い方はいないと断言できます。
質問をしていると、相手の人間性やタイプ、個性が徐々に見えるようになります。これは前職のコンサルティング営業のときも含めると、250社以上の企業の方へ様々な質問をしてきた経験から言えることです。
つまりご自身では特に意識しないものの、人はそれぞれ個性があるように、誰しも独自の強みを持っています。
第三者から見た自分の姿
仕事をする上であなたの強みや弱みを一番分かっているのは、実は身近にいる同僚や上司、部下です。なので少々聞きにくいかもしれませんが、思い切って聞いてみて下さい。
普段そのような会話をすることは無いと思いますが、周囲の人は多かれ少なかれ、あなたの人間性や対処の仕方、仕事の進め方など、無意識のうちにあなたに対するイメージを持っています。
そのイメージが良いものであれ悪いものであれ、それがあなた自身の強みであり弱みでもあります。自分のことは自分が一番理解していると思いがちですが、実は第三者の目から見た自分の方がより客観的な自分の姿を現しています。
そして周りの人が感じるイメージは、あなたが現時点ですぐに提供できる強みです。これを一つの軸にして下さい。
自分の内面を掘り下げる
しかし第三者の視点から見たイメージは、現在のあなたの姿でしかありません。現在の姿は過去に積み重ねてきた経験の結果であり、その経緯は現在の姿からは分かりません。
人間の強みや弱みは現在の姿と過去の経験値、その双方の要素が合わさって構成されています。そのため、あなたの真の強みを発見するためには過去に何を経験し、どんなことを考えてきたのか、これらを客観的に掘り下げる必要があります。
例えば過去に凄く頑張った経験や上手く行った経験など、程度の差や結果はともかく、自分を褒めたいと思えることが誰にでもあると思います。また自分が行なったことで、周りの人に喜ばれた経験などもあると思います。
これらの経験は既に過去のことであり、自分の中では大したことではないかもしれません。しかし実はそのようなことが、自分だけにしかない強みに直結していることが多いのです。
この内面の強みがもう一つの軸になります。
自分の強みの見つけ方
現在の自分が持っている強みは第三者に聞くのが一番です。では過去に培ってきた内面の強みを見つけるには、どうしたら良いのでしょうか?
強みを引き出してもらう
自分の内面の強みを見つける一番の方法は、コーチングを受けることです。
内面の強みは過去の経験が大きく影響しますが、自分の中で大したことではないと心理的なロックをかけてしまうため、意識しないと気が付きません。コーチングはクライアントの内面の意識や考え方を引き出し、進みたいと思う道へ導くことが仕事です。
なので可能ならばコーチングセッションを受けることをお勧めします。
自分の強みを見つける方法
まずは自分で強みを見つけてみたい!とお考えの方は、ここから順番通りにワークを始めて下さい。ワークは記載してある質問を自分に投げかけて、その答えを紙に書き出して下さい。
全ての質問の後に、
何故ですか?
という質問が付いています。この「何故か?」という質問が最も大切です。
日常生活をしている中で、何故?と考えることはほとんどありません。しかし敢えて「何故なのか?」と自分に問いかけることで、そう考えていた理由が明らかになります。
まず最初に、ワークを行う際に必ず守ってほしい事を記載します。
- 過去を振り返ることは大切ですが、考え過ぎないで下さい
- 些細なことでも全てメモして下さい
- 自分が思ったことを恥ずかしがらず、全てメモして下さい
- メモは手書きで、A3程度の大きめの紙に書いて下さい
- 自分が読めればよいので、丁寧に書く必要はありません
- 疲れたら休憩しても構いません。時間を空けて再開しましょう
自分へする質問集
ではここから自分に質問を始めましょう。
- なぜあなたは強みを見つけたいのですか?
- それは何故ですか?
- 自分の強みは何だと思いますか?
- それは何故ですか?
- 自分の弱みは何だと思いますか?
- それは何故ですか?
- 今一番やりたいことは何ですか?
- それは何故ですか?
- 今まで一番一生懸命やったことは何ですか?
- それは何故ですか?
- 一生懸命やったことで、その後はどうなりましたか?
- それは何故ですか?
- これは上手くいった!と最も思ったことは何ですか?
- それは何故ですか?
- 今まで一番つらかったことは何ですか?
- それは何故ですか?
- つらかったことは乗り切りましたか?
- それは何故ですか?
- 仕事で褒められたことはありますか?
- それは何故ですか?
- 仕事で一番大切なことは何ですか?
- それは何故ですか?
- 仕事で一番重要なことは何ですか?
- それは何故ですか?
- 5年後どのようになっていると思いますか?
- それは何故ですか?
質問後の作業について
ワークが終わったら、答えを書いた紙をざっと拾い読みしましょう。次に何故ですか?という質問に対する答えのみ抜き出します。あなたは
どんな答えを書いていますか?
その答えはあなたが蓄積してきた経験と直結しており、普段は特に意識はしていないけれども、とても大事にしているオリジナルの価値観です。つまりそれこそがあなたの
内面の強み
ということです。
一度で全ての答えが出る訳ではありませんので、上手く質問に答えられなくても大丈夫です。逆に何度も繰り返して質問をすることで、より深い部分にある心の中の本音に近づくことが出来ます。
質問力についてはこちらの記事も参考になります


まとめ
もしかすると拍子抜けされた方もいるかと思います。
何故?という質問はシンプルです。しかし最も強力に人の内面を探ることが出来る言葉なんです。
小さな子供に「なんで、なんで?」と質問されて困ることってありますよね。あれは当たり前と思っていたけれども、実は理由が分からないから困るんです。そして「知らないし、分からない」ということを知られたくないから、しつこく聞かれると大人は怒るんですね(笑)それが内にある本音です。
是非とも皆さんも自分に「何故?」と質問をしてみて下さい。繰り返し行なう中で、必ず思いがけない強みを見つけられると思います。